神社をお参りする時のマナーは?


「神頼み」という言葉があるように

神様に様々なお願いを聞いてもらおうと神社にお参りをします。

 

「健康祈願」「交通安全」「商売繁盛」「結婚や恋愛」「合格祈願」等々・・・

 

たくさんのお願いをかなえてもらうために私たちは神社にお参りをしますね!

 

ところで、神社へのお参りにはマナー(作法)があるのをご存知でしょうか?

 

守らなかったからといって「お願いは聞いていただけない・・・」とか「罰が当たる!」なんてことはないですが


私たち人間がされて嫌な気になることは、神様も同じで嫌な気持ちになります。

 

神様に気持ちよ~くお願いを聞いていただくためのマナー!

ここでご紹介します!


参拝には2種類あります!


【正式参拝】

社殿(神様の居られる場所)まで上がり、神主様に祝詞を上げていただきながら参拝することです。

礼服やスーツの正装で神様にご挨拶をします。

 

神様のお住まいまで上がらせていただくわけですから、真っ新の服!ではなくてもいいですが、洗濯したての清潔な服で(肌着も)行きましょう。

【略式参拝】

日々のお参りのことを指します。

略式参拝の場合は、特に服装の決まりはありませんが、

あまりにラフな格好や露出の多い服装は、ちょっと神様に対して失礼になるかもしれません。避けた方がいいでしょう。


鳥居~参道~社殿のマナー


【鳥居では身なりを整えて一礼を!】

鳥居は神社の入り口です。また神域を示すもの。

一度止まって、必ず一礼(軽く会釈)してからくぐりましょう。

また身なりを整え、帽子やサングラスを着用している場合は取って進みます。

日傘もその時は閉じましょう。

 

右側通行で歩く時は、右足から入ります。
左側通行で歩く時は、左足から入ります。

 

通行する側と逆足の運びで鳥居をくぐるのは、神様に足を向けることになるそうですよ

 

私たちの家でいうと、門扉や玄関口にあたります。

勝手に入られると、いやな気分になりますよね

 

神様の玄関口【鳥居】に無断で入るのはNGです!
きちんとあいさつをしてから入りましょう。

【参道はどこを歩くのが正しい?】

参道の中央は「正中」と呼ばれ、神様の通り道とされています。

参道はとても清々しく、真ん中を歩きたい気持ちになりますが
そこは神様の通り道!
なるべく真ん中を避けて歩くようにするのがよいとされています。

【手を洗い清めましょう】

昔から、水は穢れ(けがれ)をはらうものとされています。

参拝する前には手水舎(ちょうずや)の水で身の穢れをはらいましょう!

 

手水(ちょうず)とは、手を洗い口を清めることです。

【手水舎(ちょうずや)のお作法】

1.柄杓(ひしゃく)を右手に持って水をくみ、左手を洗う

2.柄杓を左手に持ち替えて右手を洗う

3.もう一度柄杓を右手に持ち、左の手のひらに水を受けて口をすすぐ

4.すすぎ終わったら、その左手も洗う
5.柄杓を立てて残った水で柄杓の柄を洗い、元の位置に戻す

※柄杓に直接口をつけたり、水を飲んだりしないこと
 
口をすすぐ時に含んだ水は、手水舎では吐き出さないこと

【なぜ左手から洗うの?】

神道では左が神聖なものとされています。

その理由は、天照大神さまのお生まれにあります。

 

国生み神話にもありますが、伊弉諾尊さまが黄泉の国より戻られた際

禊ぎで左目を洗ったときに生まれたのが天照大神さまとされています。

 

したがって、神道では左を重視することが多いようです。


いよいよ神様にごあいさつです!

拝礼の前に服装を整えます。

冬であれば、コートやマフラーをつけたままは神様に失礼にあたります。

脱いでから拝礼が望ましいですが、人混みが激しければ着たままの拝礼でも大丈夫です。


【拝礼は二礼二拍手一礼が基本】

1.なるべく神前の中央には立たないようにし、小さく一礼します

2.静かにお賽銭を納める

3.を鳴らす(邪気を払う意味もあります。きちんと鳴らしましょう)

4.深いお辞儀で二礼、二拍手、きちんと手を合わせて祈る

5.最後に深く一礼し神殿を後にする。

 

お祈りする時は、まず自分の名前と住所を伝えましょう!

そして神様への感謝の気持ちを述べ、決意をお伝えするのが【祈り】です

 

ただし拝礼の方法は、神社によって異なるため注意が必要です。
出雲大社(島根県大社町)や宇佐神宮(大分県宇佐市)では「二拝四拍手一拝」が作法です。

 

伊勢神宮(三重県伊勢市)では、神主様は「八拝八開手」をされるそうです。

一般の参拝者は二礼二拍手です。

【柏手の打ち方】

掌を合わせた時、右手を左手の第一関節付近まで下げてから打つのが正式とされています。

 

これは神道には、左手が神聖なものとされているからです。

右手を神聖な左手より少し下げることによって【霊を上位】とする考え方です。

手を打ち鳴らすときは、しっかり掌を張りパチンパチンと打ちましょう。

音によって邪気を払うと共に、神様に今からご挨拶をすることをお知らせすることにもなります。

【お賽銭は投げ入れてもいい?】

お賽銭を投げ入れるのは神様に対して失礼になるため、やめましょう!

 

お賽銭を投げて【祓い銭】とする人もいるようですが、元々はお供え物がお賽銭になったものです。

お供え物は投げたりしませんよね。

 

またお金を投げて渡されたら、私たちも気分の良いものではありません。

神様も同じです!

 

お賽銭は投げ入れずに、そ~っと賽銭箱に入れましょう!

【帰る時もごあいさつを!】

参拝後、参道を戻る際も神様の通り道「正中」は避けて歩きます。
鳥居をくぐり出た後、鳥居に向かい一礼をしましょう。

 

一礼をして神様の聖域に入り、出るときも一礼を忘れないようにしましょう!


いかがでしたか?

 

神社参拝のマナー(お作法)は

細かく上げればキリがないのですが・・・

 

「神様に対して失礼のないように~」
と、一つでもお作法を間違わないようにガチガチに緊張してお参りするよりは

 

ゆったりした気持ちで神様にごあいさつをして、日頃の感謝を伝えに行く。

そして、これからの決意を神様に聞いていただく・・・

 

そんな感じでお参りをする方がいいですよね。

 

もしあなたが神様なら!

どんな気持ちでお参りに来てほしいですか?

 

ガチガチに緊張して、右手と右足が一緒に出るような歩き方より(笑)
ゆったりとした気持ちで楽しく来てもらう方が嬉しくないですか?

 

神社参拝は神様とのコミュニケーションの場です!

節度のある距離で、神様と仲良くなってくださいね(^_-)-☆